バランスよく全身を鍛えるボルダリングパリオリンピックが閉幕し、現在はパリパラリンピックが開催中です。近年、オリンピックにもスケートボードやブレイキンなどたくさんの新競技が登場し、新しいスポーツの魅力を知ることができるようになりました。その中の一つであるスポーツクライミングは、前回東京大会から採用された新種目です。軽々と壁を登っていく選手の姿を見て、畏敬の念を抱いた人も多いのではないでしょうか。スポーツクライミングの種目のうちでもボルダリング(ボルダー)は、街なかで気軽に体験できる施設が増え、初心者でも簡単に始めることができます。 ボルダリングは、ロープなどの道具を使わず、ホールドと呼ばれる突起物をつかみながら4〜5メートルの壁を登っていく競技です。大会では、課題と呼ばれるコースを制限時間内にいくつクリアできるかを競いますが、初心者はやさしいコースをクリアすることから始めましょう。スタートのマークが付いたホールドを両手でつかみ、両足を浮かせた状態から、順番にホールドをつかんで登っていき、ゴールのホールドを両手でつかんだらクリアとなります。 ボルダリングでは、ホールドをつかんで体を引き上げる上半身を中心に、体を支えるつま先まで、全身を大きくまんべんなく動かすことができます。腕をしっかり使うので、肩甲骨周りや背中の筋肉が鍛えられ、肩こりなどの防止につながります。また、ホールドを押さえるために足を大きく広げたり、体を押し上げたりする際、普段なかなか取らない姿勢を取るため、ストレッチ効果もあります。 自分の力で頂上まで壁を登りきった達成感は、ストレス解消にもなります。ただし、落下などの危険もあるスポーツなので、経験のあるインストラクターなどの指示に従いながら、無理せず安全に配慮しながら楽しむことが大切です。 ■ 関連リンク |